黒皮鋼と亜鉛めっき鋼の違い
公開日 2024年4月21日 · 更新日 2025年10月30日 · 約1分で読めます

黒皮鋼と亜鉛めっき鋼を比較 何が違い、どんな用途に向いているのか

建設工事では、建物や住宅、各種構造物、さらにはコンテナユニットをつくる場合でも、鋼材の選択は非常に重要です。鋼材は1種類だけではないからです。多くの人が見分けにくい鋼材が、黒皮鋼と亜鉛めっき鋼です。外見はほとんど変わらないうえ、現場での使い道も異なります。SBT Worldwide Productで亜鉛めっき鋼のコンテナユニットの購入を検討しているものの、黒皮鋼と亜鉛めっき鋼の違いがわからず迷っている方のために、この記事で一緒に答えを見ていきましょう。
黒皮鋼と亜鉛めっき鋼とは
黒皮鋼
黒皮鋼は、表面が黒くなめらかな鋼材で、鋳造した鋼を圧延して角形の箱型に成形してつくられます。黒皮の形鋼や角パイプと呼ぶ人もいます。黒皮鋼の際立った特性は、強度と耐久性が高く、荷重や風圧をよく受け止められ、摩擦にも非常に強いことです。
黒皮鋼の製造工程では、亜鉛めっき鋼のような溶融めっきや防錆剤のコーティングを行いません。これらは費用のかかる工程であるため、黒皮鋼は亜鉛めっき鋼より価格が低く、手に入れやすくなっています。ただし模倣品や品質の低い製品も多く出回っているため、必ずTIS(タイ工業規格)認証を受けた黒皮鋼を選ぶ必要があります。
黒皮鋼のメリット
- 強度と耐久性が高く、大きな荷重を支えられる
- 高い圧力をよく受け止め、摩擦に強い
- 軽量で運びやすい
- 継ぎ目がなめらかで見た目が美しい
- 価格を抑えられ、入手しやすい
黒皮鋼のデメリット
防錆の下塗りをしないと、さびやすくなります。
亜鉛めっき鋼
亜鉛めっき鋼は、さびや各種化学物質による腐食に耐えられるよう、亜鉛のコーティングやめっき処理を施した、白色または銀色の鋼材です。軽量で、さびを非常によく防ぐのが際立った特性で、人気が高く、小規模から大規模まで幅広い構造に使えます。亜鉛めっき処理を経ているため、黒皮鋼より価格が高くなります。
亜鉛めっき鋼のメリット
- 軽量で、運搬も設置も簡単
- さび止め塗装の工程を省け、すぐに使える
- 下塗りが不要
亜鉛めっき鋼のデメリット
- 支えられる荷重が小さい
- 価格が黒皮鋼の何倍も高い
黒皮鋼と亜鉛めっき鋼の違い
黒皮鋼と亜鉛めっき鋼の違いは、特性、強度・耐久性、耐用年数、価格の4つに分けられます。それぞれの違いは次のとおりです。
特性
黒皮鋼:黒皮鋼の際立った特性は強度で、亜鉛めっき鋼より荷重をよく支えられます。
亜鉛めっき鋼:亜鉛めっき鋼の主な特性は、製造段階から亜鉛めっきを施しているため、黒皮鋼よりさびをよく防げることです。
強度・耐久性
黒皮鋼:黒皮鋼の引張強さ(Tensile Strenght)は4500 Ksc、つまり450 MPa以上で、亜鉛めっき鋼より荷重をよく支えられます。ただし耐用年数は支える荷重にも左右されます。
亜鉛めっき鋼:亜鉛めっき鋼の引張強さ(Tensile Strenght)は4000 Ksc、つまり400 MPaです。支えられる荷重は小さいものの、20年も使い続けることができます。
耐用年数
黒皮鋼:黒皮鋼は亜鉛めっき鋼より耐用年数が短くなりますが、防錆の下塗りをすれば耐用年数を延ばせます。
亜鉛めっき鋼:亜鉛めっき鋼は、製造段階から亜鉛めっきを施しているため、黒皮鋼より長く使えます。
価格
黒皮鋼:黒皮鋼は製造コストが低いため、亜鉛めっき鋼より価格が低い傾向にあります。
亜鉛めっき鋼:亜鉛めっき鋼は亜鉛めっきを施しているため黒皮鋼より価格が高く、コストは1キログラムあたり平均15-25%高くなります。
黒皮鋼と亜鉛めっき鋼はどんな用途に向いているか
ここまでの説明からわかるように、黒皮鋼と亜鉛めっき鋼は特性がかなり異なるため、使い道も同じではありません。鋼材の能力と主な強みによって、次のように分けられます。
黒皮鋼:黒皮鋼は、住宅や建物の構造など、大きな荷重を支える必要がある主要構造によく使われます。
亜鉛めっき鋼:亜鉛めっき鋼は、屋根の骨組みなどの二次構造や、コンテナユニットなどの小規模な構造物によく使われます。
まとめると、黒皮鋼と亜鉛めっき鋼にはそれぞれ異なるメリットとデメリットがあり、性能は使い方が正しく適切かどうかにかかっています。黒皮鋼も亜鉛めっき鋼も、どちらもコンテナユニットの製作によく使われており、お客様のニーズによって選ばれます。



