中古コンテナは買う前に何を見る? 鉄の海上コンテナと中古オフィスユニットを見分ける
公開日 2026年9月19日 · 約3分で読めます

この記事の内容
タイで 中古コンテナ(ตู้คอนเทนเนอร์มือสอง) という言葉は、まったく異なる2つのものを指して使われています。1つ目は、輸送の役目を終えて空箱として転売される船舶輸送用の鉄の海上コンテナ。2つ目は、使用済みのオフィスユニットやノックダウンハウスで、こちらはすぐに使える部屋です。どちらも同じく「コンテナ」と呼ばれますが、価格も、購入後に必要な工事も、使い道もまったく別物です。
本記事は、両方のタイプに25年以上携わってきた経験をもとに、何を買おうとしているのか、どこを見るべきか、そしてそもそも買わなくてよいのはどんな場合かを事前に知っていただくために書いています。最初にお断りしておくと、Container To Build は空の鉄の海上コンテナは販売していません。保管用の鉄の20フィートコンテナのレンタルと、自社製造のオフィスユニット・トイレユニット・宿舎の中古品販売を行っています。そのため、すでに空の鉄コンテナを買うと決めている方にも、本記事はより慎重に選ぶための助けになるはずです。
「中古コンテナ」が指すもの
タイプ1 — 中古の鉄の海上コンテナ
船やトラックで貨物を運んでいた、20フィートまたは40フィートの波形鋼板の鉄箱です。輸送システムでの使用期限を終えると、現状のまま売りに出されます。本体はすべて鉄で、後部に鉄の両開き扉があり、窓・断熱材・電気設備はありません。頑丈で防水性が高く、どこでも手に入るのが利点で、暑さを気にしない物の保管に向いています。事務所や店舗として使うには、切断・開口・断熱・電気配線をすべて追加する必要があります。
タイプ2 — 中古のオフィスユニット・トイレユニット・ノックダウン宿舎
使用済みのプレハブ式の部屋です。タイでは慣習的にこれもコンテナと呼びますが、Container To Build のこのタイプは海上コンテナを切断・改造したものではなく、最初から工場で製造したユニットです。鉄骨フレームに、壁と屋根は断熱サンドイッチパネル、ドア・窓・電気設備まで揃っており、現場に降ろして電気をつなげばすぐに使えます。「中古」というのは、レンタル案件で一度使われて戻ってきたものという意味です。
| 中古の鉄の海上コンテナ | 中古ノックダウンオフィスユニット | |
|---|---|---|
| 構造 | 全体が波形鋼板 | 鉄骨フレーム+断熱サンドイッチパネル |
| 断熱 | なし | 壁と屋根にあり |
| ドア・窓 | 後部に鉄扉、窓なし | 開き戸、ガラス窓(モデルによる) |
| 電気設備 | なし | 分電盤・コンセント・照明あり |
| すぐに使える用途 | 物の保管 | 事務所・店舗・宿舎・トイレ |
| 部屋として使う場合の追加工事 | 開口・断熱・天井・床・電気・エアコン・塗装 | 電気の接続、トイレ付きなら給排水の接続 |
| 搬入路が狭い場合 | 丸ごと吊り上げる必要あり | 部材に分解して現場で組み立て可能 |
中古の鉄の海上コンテナを買うなら — 実物で確認すべき7つのポイント
中古の鉄コンテナは1台として同じものがありません。価格よりも、実際に現地で見るほうが多くのことがわかります。送金する前に、次の順で確認してください。
- コンテナのグレード — 中古コンテナは大まかに「現状品」(見たままの販売で、へこみや錆がある場合あり)、「修理・塗装済み」、「ワンウェイ品」(一度だけ輸送に使われた新品に近い状態)に分かれます。価格差が大きいので、商談中のコンテナがどのグレードかをはっきり確認してください。
- 貫通した錆 — 腐食しやすいのは下部の四隅、床下の梁、屋根です。最も簡単な確認方法は、中に入って扉を閉め、どこから光が漏れているかを見ることです。
- 床 — 海上コンテナの床は厚い合板です。全体を踏んで歩き、沈んだりたわんだりする箇所は合板が腐っています。交換には少なくない費用がかかります。
- 扉と扉のゴムパッキン — 両方の扉を最後まで開け閉めしてみてください。すべてのロックが掛かる必要があります。硬化したり切れたりしたゴムパッキンは雨漏りの原因になります。
- フレームのゆがみ — 落下や圧迫を受けたコンテナは扉がきちんと閉まりません。扉を押すのに異常に力が要る場合は、フレームのゆがみを疑ってください。全項目の中で最も修理が難しい部分です。
- 以前の積荷 — 履歴を尋ねてください。化学物質を運んでいたコンテナには落としにくい臭いや汚れが残り、食品の保管や部屋としての利用には向きません。
- 現場への搬入路 — 20フィートは長さ約6メートルで、荷台長7メートルの4トントラックに積めます。40フィートは長さ約12メートルでトレーラーが必要になり、車両の旋回と停車・吊り上げのスペースも要ります。車両が入れなければ、コンテナを降ろすことはできません。詳しくは コンテナのサイズは何種類? 現場に車両が入れるかで選ぶ方法 をご覧ください。
目にする「中古コンテナの価格」は、実際に払う金額ではない
広告に載っている価格の多くは空箱の価格・置き場での引き取りです。使える状態になるまでに実際に払う金額には、次の項目が加わります。
- 現場までの輸送費(距離と車種による)
- クレーンまたはユニック車での荷降ろし費用
- 基礎。最低でも、締め固めた地盤の上に四隅の敷板が必要です。準備方法は 設置前の用地準備ガイド をご覧ください
- 部屋として使う場合:ドア・窓の開口費、開口部のフレーム補強、断熱、天井、床の張り替え、電気設備、エアコン、塗装
市場での空箱の価格は、グレード・サイズ・修理済みかどうかによって数万バーツから数十万バーツまで幅があります。ぜひ行っていただきたいのは、コンテナ本体の価格ではなく「使えるようになるまでの総額」で比較することです。最も価格の低い空箱が、床の修理・扉の交換・全面の断熱工事を含めると、最も高くつく部屋になることもあります。

中古オフィスユニットを買うなら — 先に見るべきこと
中古オフィスユニットでは、海上コンテナのように貫通した錆や合板の床を確認する必要はありませんが、別の確認ポイントがあります。
- 使用履歴 — どこから来たのか、何年使われたのか。当社の中古ユニットの多くは、レンタル案件から早期に戻ったもので、大半は5年以内です。ユニット自体は10年以上使え、定期的なメンテナンス(約10年ごとのシーリングの打ち替えなど)を行えば主要構造は20年以上持ちます。
- 下部の鉄骨フレームと土台 — 最も水にさらされる部分です。ユニット周囲の下端と底面をかがんで確認してください。
- 壁パネル — 膨れ、層の剥離、パネル同士の継ぎ目を確認します。
- 電気設備 — 受け取る前に、照明をつけ、コンセントを差し、エアコンを動かして見せてもらってください。
- 販売前の保管場所 — 雨ざらし・日ざらしで販売を待っていたユニットは、屋内保管のものより早く劣化します。当社の中古ユニットはすべて屋内ショールームで保管しています。今日ご覧になる状態が、そのままお届けする状態です。また、すべてのユニットは状態検査と整備を経てから販売しています。
執筆時点(2569年(西暦2026年)9月)の参考価格:中古オフィスユニット WH モデル 3×6×2.69メートル・電気設備付きで約97,500〜99,900バーツ(5,420バーツ/㎡〜)、トイレ付きで129,000バーツ(7,170バーツ/㎡)、中古トイレユニット K-TYPE 0.83×1.08メートルで11,900〜12,500バーツ(13,220バーツ/㎡〜)、中古宿舎は119,000バーツです。在庫は常に入れ替わります。最新の一覧は 中古品一覧 をご覧ください。
一定期間の物置が欲しいだけなら — 買わなくてもよい
中古コンテナを検索する方の多くは、実は現場での一時的な保管場所を求めています。たとえば工事期間中、店舗の移転中、在庫があふれている時期などです。この場合、コンテナを買うと、転売や搬出のトラック代など、後々の負担が残ります。
当社では中古の鉄の20フィートコンテナを月額でレンタルしています。料金はレンタル期間に応じて月3,500〜4,000バーツです。すべてのコンテナは出荷前に状態を検査し、貫通した錆を補修しています。輸送は自社の車両で行い、輸送費は距離に応じて計算し、必ず事前にお知らせします。鍵はお客様ご自身の南京錠をお使いください。使用が終わったらご連絡いただければ、コンテナを引き取りに伺います。
まとめ:コンテナの価格ではなく、使い道で選ぶ
| 必要な用途 | 適した選択肢 |
|---|---|
| 一時的な保管・終了時期が決まっている | 鉄の20フィートコンテナをレンタル |
| 長期の保管・所有したい | 上記7項目をすべて確認したうえで中古の鉄コンテナを購入 |
| すぐに使える事務所・店舗・宿舎・トイレ | 中古オフィスユニット・トイレユニット |
| 特定のサイズや仕様が必要 | オフィスユニットを新規で受注製作 |
どの選択肢を選ぶにしても、決める前にぜひ実物をご覧ください。当社の中古品はすべて、スウィンタウォンとバンナーの2拠点のショールームでご覧いただけます。
よくある質問
中古コンテナはいくらですか
鉄の海上コンテナの場合、グレード・サイズ・修理済みかどうかによって数万バーツから数十万バーツまで幅があり、値札には輸送費・クレーン費・改造工事費が含まれていないことがほとんどです。当社の中古オフィスユニットなら、3×6メートル・電気設備付きで約10万バーツ、すぐに使えます。
20フィートと40フィート、どちらを選ぶべきですか
決め手は荷物の量ではなく、現場への搬入路です。20フィートは4トントラックに積めますが、40フィートはトレーラーが必要なため、対応できる業者がはるかに少なく、輸送費も数倍になります。
中古の鉄コンテナを買ってオフィスにするのは割に合いますか
職人がいて独自の仕様にしたい場合は割に合います。ただし、比較する前に開口・フレーム補強・断熱・天井・床・電気・エアコンの費用を合算してください。多くの場合、総額はすぐに使える中古オフィスユニットより高くなり、工期も数週間長くかかります。
Container To Build の中古オフィスユニットはあと何年使えますか
ユニット自体は10年以上使え、定期的にメンテナンスすれば主要構造は20年以上持ちます。当社の中古ユニットの多くはレンタル案件から5年以内に戻ったものなので、使用可能期間がほぼ丸ごと残っています。
Container To Build は鉄の海上コンテナを販売していますか
販売していません。中古の鉄の20フィートコンテナの月額レンタルのみで、40フィートは扱っていません。販売しているのは、自社製造のオフィスユニット・トイレユニット・宿舎で、新品と中古の両方があります。
実物はどこで見られますか
スウィンタウォン店とバンナー店のショールームです。中古ユニットはすべて屋内で保管しています。事前のご予約はお問い合わせページから承ります。
決める前に実物をご覧ください
中古オフィスユニット・トイレユニットはすべてショールームでご覧いただけます。お電話 098-264-5529 またはメッセージで、用途・敷地の広さ・現場への搬入路をお知らせください。スタッフがお客様の用途に合った選択肢をご提案します。




