コンテナハウスのお手入れのコツ
公開日 2024年1月23日 · 更新日 2025年10月14日 · 約2分で読めます
コンテナハウスのお手入れ 8つのテクニック

海上輸送用のコンテナ(Container)を改造して、おしゃれなカフェやコーヒーショップ、地方の別荘、いわゆる「コンテナハウス」として観光地に設置する例が人気を集めています。コンテナはさまざまな形に改造・設計でき、鋼板や厚みのある金属板でできているため頑丈で長持ちします。さらに住居用コンテナは費用も手の届く範囲で、予算の限られた小規模・中規模のリゾートオーナーが宿泊施設をつくるのに適しています。
そのためコンテナハウスは広く普及し、リゾートや小規模ホテル、別荘のオーナーの多くが住居用コンテナを設置したり、お客様向けの宿泊施設として建てたりするケースが大きく増えています。しかし、住居用コンテナにとってお手入れが重要であり、長く使うためには欠かせないことを理解していない方も少なくありません。また、コンテナハウスを長持ちさせるためにどのようにお手入れすればよいかを知らない方も少なくありません。
コンテナハウスとは
コンテナハウスとは、コンテナ(海上輸送用のコンテナ)を改造し、住まいとして設計したものです。四角い形が特徴で内装を整えやすく、窓やドアの開口を設けて換気や開放感を高めることもでき、出入口も自由に増設できます。
コンテナハウスの点検と保守 8つのテクニック
コンテナは厚い鋼板でできており、それを改造して住まいにしているため、コンテナハウスは頑丈で、お手入れにそれほど気を配る必要はないと思われがちです。しかし実際には、住居用コンテナの耐用年数は、日差しや雨を防ぐ屋根のない屋外に置いた場合でおよそ25年です。日差しや雨を防ぐ屋根を設ければ、コンテナハウスの耐用年数は50年に達することもあります。つまり、コンテナハウスの寿命はお手入れと建築に使う材料によって決まります。コンテナハウスを長く使いたいなら、次のように定期的な点検と保守が必要です。
- 定期的なコンテナハウスの点検:コンテナハウスの点検時期を決めて定期的に行い、サビやさまざまな損傷による腐食・摩耗の箇所を見つけます。たとえば、特に継手や壁パネルの接合部など、つなぎ目の部分の漏れを点検します。損傷を早い段階で見つければ適切な時期に修理でき、問題の拡大も防げます。
- サビの発生箇所の点検と補修:将来の雨漏りや構造上の問題を防ぐためです。コンテナハウスは金属製のためサビが発生しやすく、屋外に設置されるため、強い日差しによる高温や雨による湿気といった環境にさらされます。サビの補修では、防錆剤を塗布し、サビの箇所をすぐに処置してサビの拡大を防ぐべきです。
- ハウスを覆う断熱材の点検:コンテナハウスの内側を覆う断熱材がまだ性能を保ち、室内の温度を適切に保てているかを点検します。断熱材の性能が落ちると、温度を十分に保てなくなるおそれがあります。そのため、熱や湿気を防ぐ断熱材の状態がまだ良好かどうかを点検することは、コンテナハウスの寿命にとって非常に重要です。
- 内外の換気設備の点検と補修:住居用コンテナの内外の温度と湿度を良好な換気で管理すれば、コンテナハウスのサビの問題を減らせます。換気設備を手入れ・補修し、主要構造の換気を良好に保って適切に機能させることで、室内に湿気がたまるのを防ぎ、十分な空気の循環も確保できます。これによりカビやサビが発生するリスクを下げられます。
- 定期的な清掃:コンテナハウスの内外を定期的に清掃すれば、汚れや汚染物質を取り除けます。ただし清掃では洗剤の選び方も重要です。強い腐食性のある成分を含む洗剤は、住居用コンテナの内外の防錆剤や防錆コーティングを傷めるおそれがあります。清掃の際は注意し、腐食性のない洗剤を選ぶべきです。また、清掃は表面に何か問題が起きていないかを確認する機会にもなります。
- 屋根の点検と保守:屋根はコンテナハウスの重要な部分であり、特に注意を払う必要があります。屋根は日差しや雨を最初に受ける部分のため、ほかの部分よりもサビや表面塗装のはがれが起きやすいのです。また、コンテナハウスの屋根では、ボルトの緩みや継ぎ目のシールの損傷を点検することも非常に重要です。排水が良好で水たまりがないことを確認し、水がたまるのを防ぎましょう。水がたまると、将来の漏れや構造上の問題につながるおそれがあります。
- コンテナハウスの基礎の点検:基礎の設置は重要で細心の注意が必要なだけでなく、定期的に点検・補修すべき部分でもあります。また、沈下や構造のずれ、地面からの湿気の問題を防ぐために、通気を良くしておく必要があります。湿気は塗装や防錆コーティングのはがれの原因になります。
- 小動物や鳥が入り込んだり、住みついたりしていないかの点検:住居用コンテナを虫やネズミなどのげっ歯類から守り、室内の物を壊されたり、密閉部分やシーリング部分をかじられたりしないようにします。毒性のない防虫剤を使えば、構造や室内の物への被害を防げます。
お手入れの際の注意点:コンテナハウス
コンテナハウスのお手入れと補修には、住む人や作業する人の安全のために、注意して正しい方法で行うべきことがいくつかあります。たとえば次のとおりです。
- 部品や構造の接合金具、特にボルトの部分にサビによる腐食の問題が起きても、コンテナハウスの構造をご自身で変更すべきではありません。メーカーや専門家に相談してアドバイスを受けてください。
- コンテナハウス内の電気設備をご自身で修理・補修すべきではありません。感電事故を防ぐため、電気工事士に依頼してください。
- 給排水設備をご自身で補修すべきではありません。室内での水漏れの問題を防ぐため、コンテナハウス内の給排水設備の補修は配管業者に依頼してください。水漏れは将来のサビの原因になるおそれがあります。
- 住居用コンテナをご自身で増設・増築すべきではありません。後々の構造上の問題や危険を防ぐため、コンテナハウスのメーカー・販売施工業者に相談し、アドバイスを受けてください。
- 設置後にコンテナハウス全体を改造すべきではありません。ハウスのボルトなど、コンテナハウスのどの部品であっても改造や取り外しをすると、壁やドアが外れ落ちるなど、ハウスの構造に影響するおそれがあります。
- コンテナハウスの納品後、お客様はただちにアース線を設置する必要があります。電気製品から漏電した場合の感電を防ぐためです。漏電した電流はアース線を通って地面に流れ、電気製品に触れた人の体を通りません。その結果、短絡・漏電の保護装置がすぐに電流を遮断します。コンテナハウスの主な材料は金属なので、利用者の安全のために必要です。
住居用コンテナに住む場合はこまめな点検・お手入れが必要ですが、コンテナハウスには多くの利点があります。頑丈で、普通の住まいと同じように内装を整えられ、建築の時間とコストを節約でき、増築もできます。そして何より、コンテナハウスは1棟あたりの投資額が大きくなく、費用対効果が高く、観光地で宿泊施設を営む事業者にとって投資を早く回収できます。こうした理由から、コンテナハウスは現在大きく人気を伸ばしています。







